※本記事はプロモーションを含みます
結論から書く。『葬送のフリーレン』の主題歌史は、1期がYOASOBI「勇者」・岡崎体育「Braver」・ヨルシカ「晴る」・milet「Anytime Anywhere」の4曲、2期がMrs. GREEN APPLE「lulu.」とmilet「The Story of Us」の2曲、合計6曲で紡がれてきた。
そこに劇伴担当・Evan Callの音楽がずっと寄り添い続けてきたのが、このアニメの音の年表だ。
僕はこの記事で、一曲一曲がどんな経緯で生まれ、どんな言葉とともに世に出されたのかを、事実に沿って辿り直していきたい。
葬送のフリーレンのOP・EDは全部で何曲?主題歌の全体像
まず答えを先に置く。
このアニメの主題歌は、1期の各クールで交代しながら計4曲、2期でさらに2曲、合計6曲が使われてきた。
加えて、初回放送となった2時間スペシャル用の特別エンディングとして、milet「bliss」という曲も存在する。
つまり厳密には、通常のOP・EDに「bliss」を加えた7曲が、このアニメを彩ってきたことになる。
劇伴(BGM)は1期・2期を通してすべてEvan Callがひとりで手がけている。
主題歌担当は入れ替わりながら、劇伴だけは固定され続けている。
この構造自体に、僕は制作陣の明確な意図を感じている。
一つの声に頼らず、物語の温度が変わるたびに主題歌も脱皮していく。
けれど旅そのものを支える通奏低音は変わらない。
それが『葬送のフリーレン』という作品の、音の設計思想なのだと思う。
1期のOP・EDにはどんな曲が使われた?
1期のOPは、放送クールごとに異なるアーティストが起用された。
第1クールのOPを彩ったのがYOASOBIの「勇者」だ。
魔王討伐という“終わった物語”の続きを歩き出すフリーレンたちの姿と、疾走感のあるメロディが重なった一曲だった。
エンディングには岡崎体育の「Braver」が置かれ、静かに旅の余韻を締めくくっている。
第2クールに入ると、OPはヨルシカの「晴る」に交代した。
2024年1月5日に配信リリースされたこの曲について、作詞・作曲を手がけたn-bunaは、晴れではない状態から晴れを願う曲として書いたとコメントしている。
徐々に晴れていく空をスクラッチカードの銀色の削りかすに重ねた発想が、僕には印象的だった。
雲が削られるように少しずつ光が差していく様子は、フリーレンたちの旅そのものの手触りとも近い。
ED「Anytime Anywhere」を歌ったのはmiletで、2023年9月29日の先行配信を経て、2024年1月31日にCDが発売されている。
作詞をmilet自身が、作曲をmilet・野村陽一郎・中村泰輔が、編曲をEvan Callが手がけた座組みだ。
実はこのアニメには、もう一曲だけあまり語られていない特別なエンディングが存在する。
初回放送の2時間スペシャル(2023年9月29日放送)用に、milet「bliss」という曲が特別EDとして用意されていたのだ。

「bliss」は作詞・歌唱をmiletが、作曲・編曲をEvan Callが担当している。
Evan Callは、劇伴の世界観とmiletの歌声に合う曲にしたいと考えて書いたと語っており、miletが書いた歌詞についても、フリーレンの内心を歌にしたようだと感じたと述べている。
この曲は特別EDとしてだけでなく、後に本編第11話の挿入歌としても使われた。
通常のOP・ED以外の場所にも、こうして音楽が丁寧に配置されている点は、このアニメの見過ごされがちな魅力だと僕は思う。
4曲それぞれジャンルもテンポも異なるのに、不思議とフリーレンの旅の“呼吸”からずれない。
これは僕が個人的に高く評価している、このアニメの選曲センスのひとつだ。
2期のOP・EDは?Mrs. GREEN APPLE「lulu.」とmilet「The Story of Us」
2026年1月16日から放送された第2期では、OPがMrs. GREEN APPLEの「lulu.」に、EDがmiletの「The Story of Us」に決定した。
「lulu.」は2026年1月12日に配信リリースされている。
作詞・作曲を大森元貴が、編曲を兼松衆と大森元貴の共同が手がけた楽曲だ。
Mrs. GREEN APPLEは2026年1月1日からバンド活動の新章「フェーズ3」に入っており、「lulu.」はその第一弾となる新曲でもある。
大森元貴は、この曲について、命や宝物、思い出、意志が誰かから誰かへ受け継がれていく様子を描いた楽曲だと語っている。
故郷や大切な記憶を胸に前へ進む強さを描いたという発想は、フェルンやシュタルクがそれぞれの師から受け継いだものを胸に、魂の眠る地・オレオールを目指す姿とも重なって見える。
一方のED「The Story of Us」は、作詞をmiletが、作曲をmilet・野村陽一郎が、編曲を再びEvan Callが担当した。
配信は2026年1月16日0時からスタートし、CDは2026年3月4日に発売されている。
miletはこの曲について、進む一歩にも立ち止まる瞬間にも意味があるという想いを込め、聴く人にとって“お守り”のような存在になってほしいと語っている。
1期のED「Anytime Anywhere」以来、miletとEvan Callが再びタッグを組んだ形であり、二人の関係が積み重ねられてきたからこそ生まれた編曲だと感じられる部分だ。
実はもう一つ、あまり大きく報じられていない事実がある。
miletが2026年3月のCDシングルに新たに書き下ろした「Trace」という曲が、第2期の最終話でサプライズ的に挿入歌として使われているのだ。
エンディングテーマだけでなく、物語の締めくくりの場面にまで新曲が用意されていたという点は、今回改めて掘り下げておきたい事実だと僕は考えている。
劇伴を彩るEvan Callの音楽世界とサントラ情報
OP・EDだけでなく、本編中に流れる劇伴の存在も欠かせない。
『葬送のフリーレン』の音楽は、1期・2期を通してすべてEvan Callが作曲している。
1期・2期のサウンドトラックはどんな内容?
1期のサウンドトラックは、まず2023年12月22日に12曲入りのミニアルバムとして先行配信された。
その後2024年4月17日に、全70曲・2枚組・収録時間145分に及ぶフルアルバムとして、品番THCA-60290でCD発売・配信された。
「Journey of a Lifetime ~ Frieren Main Theme」で幕を開ける構成は、旅の始まりをそのまま音で示すような組み立てになっている。
2期のサウンドトラックは、品番THCA-60299で2026年4月15日にすでに発売済みだ。
全22曲収録で、1曲目が「The Journey Continues」、22曲目が「The Golden Land」となっている。
「続いていく旅」から「たどり着く場所」へという曲順そのものに、物語の進行が重ねられているように感じる。
コンサート・映像イベントの広がり
音楽面での動きは、CD発売だけにとどまらない。
2024年8月21日には、パシフィコ横浜 国立大ホールで「葬送のフリーレン オーケストラコンサート」が開催された。
指揮は田尻真高、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団が務め、Evan Callとmiletがスペシャルゲストとして出演している。
さらに2025年9月7日には、Evan Call個人としては初めてとなるオーケストラコンサート「Evan Call Orchestra Concert ~音楽と旅の現在地~」が、東京国際フォーラム ホールCで昼夜2公演開催された。
指揮は田尻真高、演奏は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団で、『葬送のフリーレン』からは「Journey of a Lifetime」「Zoltraak」「Dragon Smasher」など複数曲が演奏されている。
このコンサートのライブ盤CDは、2025年12月17日に発売された。

そして2026年8月1日には、パシフィコ横浜 国立大ホールで「葬送のフリーレン フィルムコンサート2026」が昼夜2公演で開催されている。
指揮は栗田博文、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団で、Evan Callとmiletがスペシャルゲストとして再び登場した。
映像とオーケストラを同時に楽しめる企画がこれほど積み重ねられているのは、このアニメの音楽がいかに多くのファンの心をつかんでいるかの証だと思う。
ファンの間で語られる主題歌への反応・注目ポイント
主題歌が発表されるたびに、SNSでは大きな反応が起きてきた。
特に2025年11月20日、miletが2期連続でED担当を発表した際の反応は大きかった。
これを記念して、1期ED「Anytime Anywhere」の台北公演のライブ映像が、2025年11月30日にmiletの公式YouTubeチャンネルでプレミア公開されている。
過去曲をあえて再スポットライトするこうした動きは、ファンにとって“あの旅をもう一度思い出す”機会になったはずだ。
Mrs. GREEN APPLEの起用に対しても、原作ファンの間で歓迎の声が多く見られた。
人気バンドが新章「フェーズ3」の第一弾曲をこの作品に託したこと自体が、単なるタイアップ以上の重みを持っていたと僕は感じている。
miletが1期・2期の両方でEDを担当し、しかも編曲を毎回Evan Callが手がけるという継続起用は、単発のタイアップを積み重ねるよくある手法とは一線を画す。
一つの作品世界に、同じ音楽家が繰り返し関わり続けることで“シリーズとしての音の一貫性”を保つ設計は、近年のアニメタイアップの中でもやや珍しい部類に入ると筆者としては見ている。
考察:なぜフリーレンの主題歌はこれほど心に残るのか(筆者の見解)
ここからは、僕自身の見立てを書かせてもらいたい。
『葬送のフリーレン』の主題歌ラインナップを俯瞰すると、あえてジャンルを揃えていないことに気づく。
YOASOBIの疾走感、岡崎体育の芯のある声、ヨルシカの文学的な歌詞、miletの伸びやかなボーカル、そしてMrs. GREEN APPLEの大森元貴が紡ぐ物語性。
これほど作風の異なるアーティストを並べても違和感がないのは、根底にEvan Callの劇伴という“一本の川”が流れているからだと僕は考える。
異なる声が同じ川に注がれることで、一つの旅の記憶になっていく。
個人的には、この構造こそが『葬送のフリーレン』の音楽が“作品への没入装置”として機能している理由だと感じている。
業界的な視点で見ても、大型タイアップを毎クールごとに切り替える手法自体は珍しくないが、このアニメはその切り替えの合間に、劇伴担当を固定するという逆方向の一貫性を持たせている点が特異だ。
主題歌担当は入れ替わっても、旅そのものの通奏低音はEvan Callの音楽が支え続ける。
この二層構造は、過去の人気アニメで見られがちな「主題歌だけが独立して話題になり、本編の空気感から浮いてしまう」という現象を避けることに、結果的に成功しているのではないかと筆者は考えている。
エルフの魔法使いフリーレンにとって、人間の一生はあまりに短い。
だからこそ主題歌が数曲ごとに変わるという構造自体が、「時の流れ」というこの作品の核心的なテーマを、音楽という形でも体現しているように思えてならない。
2期OP「lulu.」で描かれた“受け継がれる想い”というモチーフも、フェルンやシュタルクがそれぞれの師から受け継いだものを胸に旅を続ける姿と重なる。
そして最終話で「Trace」がサプライズ的に流れたという事実は、旅の終わり方そのものにも音楽が丁寧に用意されていたことを示している。
筆者としては、今後の展開でも音楽がキャラクターたちの心情曲線をどう表現していくのか、そして次にどのアーティストが“この川”に声を重ねるのか、引き続き注目していきたいと考えている。
まとめ
『葬送のフリーレン』のOP・ED主題歌は、1期がYOASOBI「勇者」・岡崎体育「Braver」・ヨルシカ「晴る」・milet「Anytime Anywhere」、2期がMrs. GREEN APPLE「lulu.」・milet「The Story of Us」という布陣で描かれてきた。
そこに特別ED「bliss」や挿入歌「Trace」といった、あまり語られてこなかった楽曲も加わる。
そのすべてを支えるのが、Evan Callによる劇伴とオリジナルサウンドトラックだ。
主題歌一つひとつに込められたアーティストの想いを知ってから見返すと、アニメの見え方がまた少し変わってくるはずだ。
なお、価格・特典内容・イベント情報は変更されることがあるため、最新情報は公式サイトなど一次情報で確認してほしい。
よくある質問
『葬送のフリーレン』1期のOP・EDは全部で何曲ある?
通常のOP・EDとしてはYOASOBI「勇者」、岡崎体育「Braver」、ヨルシカ「晴る」、milet「Anytime Anywhere」の計4曲だ。これに加えて、初回2時間スペシャル用の特別ED「bliss」(milet)も存在する。
2期のOP・EDは誰が担当している?
2期のOPはMrs. GREEN APPLEの「lulu.」、EDはmiletの「The Story of Us」だ。EDの編曲はいずれもEvan Callが手がけている。
劇伴(BGM)は誰が作曲している?
1期・2期とも、劇伴はすべてEvan Callが作曲を担当している。サウンドトラックはそれぞれ単独のアルバムとして発売済みで、2期分は2026年4月15日に発売されている。
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