『本好きの下剋上』のアニメ主題歌は2026年8月時点で全10曲、最新OPは西野カナ「Power of Love」、EDはadieu「Wanna me」です。
この記事では、第1期から『本好きの下剋上 領主の養女』第2クールまでの曲名、歌手、制作陣、配信日、CD発売形態を整理します。さらに、公式コメントや主題歌映像を手がかりに、各曲が物語で果たす役割も読み解きます。
本好きの下剋上アニメ主題歌一覧|歴代OP・ED全10曲
『本好きの下剋上』では、第1期から第3期までにOP・ED各3曲、『領主の養女』でOP・ED各2曲が使用されています。
発売日の基準が曖昧にならないよう、一覧では「最初に一般公開された日」と「主な商品形態」を分けました。
使用シリーズ 区分 曲名 アーティスト 作詞・作曲 最初の配信・発売日 主な商品形態
第1期 OP 真っ白 諸星すみれ 作詞:岩里祐穂/作曲:白戸佑輔 2019年10月30日 ミニアルバム『smile』
第1期 ED 髪飾りの天使 中島愛 作詞・作曲:吉澤嘉代子 2019年11月6日 シングル「水槽/髪飾りの天使」
第2期 OP つむじかぜ 諸星すみれ 作詞:岩里祐穂/作曲:白戸佑輔 2020年4月29日 CDシングル
第2期 ED エフェメラをあつめて 鈴木みのり 作詞:やなぎなぎ/作曲:kz 2020年6月3日 配信限定シングル
第3期 OP あの日のことば 東山奈央 作詞:藤原さくら/作曲:SoichiroK・Nozomu.S 2022年6月8日 CDシングル
第3期 ED 言葉にできない 坂本真綾 作詞・作曲:坂本真綾 2022年5月25日 両A面シングル「菫/言葉にできない」
領主の養女・第1クール OP Pages Little Glee Monster 作詞・作曲:麻尾悠太・尾上榛・とおるす(CoWRITE) 2026年4月4日 配信/両A面CD
領主の養女・第1クール ED 今も、ありがとう 生田絵梨花 作詞:田辺望・海野水玉/作曲:田辺望 2026年4月4日 配信/アルバム/CDシングル
領主の養女・第2クール OP Power of Love 西野カナ 作詞:Kana Nishino/作曲:Takashi Fukuda・Mayu Wakisaka 2026年7月10日 配信/EP
領主の養女・第2クール ED Wanna me adieu(上白石萌歌) 作詞・作曲:柴田聡子 2026年7月11日 TV edit配信/フル配信/CDシングル
第1期から第3期までの6曲については、旧アニメ公式サイトの音楽ページで担当歌手、クレジット、CD発売日、商品形態を確認できます。「エフェメラをあつめて」だけはCDではなく、配信限定シングルとして公開されました。
2026年の4曲はすべてデジタル配信されています。ただし、「Wanna me」は7月11日にTV edit、7月22日にフルサイズが配信されているため、同じ曲でも公開日が異なります。
現在利用できるサブスクリプションサービスは、地域や配信会社の契約変更によって変わる場合があります。聴く際はApple Music、Spotify、Amazon Musicなどで曲名とアーティスト名を検索してください。
第1期・第2期・第3期の主題歌は何?
旧シリーズの6曲は、マインの生活圏が下町から神殿へ広がり、家族を守るための重大な決断へ至る流れと連動しています。
ここでは、確認できる公式情報と僕の分析を明確に分けながら紹介します。
第1期OP「真っ白」/諸星すみれ
公式情報:「真っ白」は諸星すみれさんのデビューミニアルバム『smile』に収録され、2019年10月30日に発売されました。作詞は岩里祐穂さん、作曲・編曲は白戸佑輔さんです。
筆者の考察:本も紙もない異世界へ来たマインにとって、目の前の世界は何も書かれていない白紙です。
「真っ白」という題名は、彼女が置かれた絶望的な状況と、これから自分の知識で世界を書き換えられる可能性を同時に表しています。
曲単体の意味だけでなく、諸星すみれさんの歌手デビュー作に収録された点も印象的です。歌手としての始まりと、マインの新しい人生の始まりが重なり、第1期の入口にふさわしい構造になっています。
第1期ED「髪飾りの天使」/中島愛
公式情報:「髪飾りの天使」は2019年11月6日発売。吉澤嘉代子さんが作詞・作曲、清竜人さんが編曲を担当しました。歌唱する中島愛さんは、アニメ本編でマインの姉・トゥーリも演じています。
筆者の考察:髪飾りは、マインが前世の知識を用いて作った商品であると同時に、家族の暮らしを支える仕事へつながった品でもあります。
その曲をトゥーリ役の中島愛さんが歌うことで、エンディングは単なるイメージソングではなく、姉が妹の日常を見守るような距離感を獲得しました。
OPが「これから何を作るか」を示す曲なら、EDは「誰のために作るのか」を思い出させる曲です。第1期の時点で、前進するOPと日常へ帰るEDという役割分担が生まれています。
第2期OP「つむじかぜ」/諸星すみれ
公式情報:第2期OP「つむじかぜ」は2020年4月29日発売。第1期OPと同じく、作詞を岩里祐穂さん、作曲・編曲を白戸佑輔さんが担当しました。
筆者の考察:同じ歌手と制作陣を続投させたことにより、第1期からの音楽的な連続性が保たれています。
一方、題名は静かな白紙を思わせる「真っ白」から、周囲を巻き込みながら動く「つむじかぜ」へ変化しました。
神殿へ入ったマインは、孤児院の環境や身分制度の矛盾に触れ、それまで当然とされてきた仕組みを揺らします。本人は本を作りたいだけでも、その知識、商才、魔力は多くの人を動かしてしまうのです。
「つむじかぜ」は、主人公の成長だけでなく、主人公によって社会が動き始めたことを告げるOPだと僕は考えます。
第2期ED「エフェメラをあつめて」/鈴木みのり
公式情報:「エフェメラをあつめて」は2020年6月3日に公開された配信限定シングルです。作詞はやなぎなぎさん、作曲・編曲はkzさん。公式サイトでは、アニメに寄り添う愛らしいミドルナンバーと紹介されています。
筆者の考察:激しく物語を押し進めるのではなく、中程度のテンポで余韻を残す楽曲がEDに置かれたことには意味があります。
病弱なマインにとって、家族と食卓を囲む時間や、神殿から下町へ帰れる日々は、いつまでも続くと約束されたものではありません。
本が過ぎ去った言葉を保存する器なら、この曲は消えやすい日常の感情を保存する器です。第2期の本編で広がった世界を、最後に小さな記憶へ戻してくれるEDでした。

第3期OP「あの日のことば」/東山奈央
公式情報:「あの日のことば」は2022年6月8日発売。作詞は藤原さくらさん、作曲はSoichiroKさんとNozomu.Sさん、編曲はSoulifeです。
東山奈央さんは2022年3月12日の主題歌発表で、物語へじっくり寄り添うため、スタッフと心を尽くして制作したと説明しています。レコーディング中に涙がこぼれそうになったことにも触れており、物語との結び付きを強く意識した制作だったことが分かります。
筆者の考察:第3期のマインは、本を手に入れるために挑戦する少女から、大切な人々を守るために決断する人物へ変わります。
その決断を支えるのは、家族から受け取った言葉、ルッツと交わした約束、ベンノやフェルディナンドから教えられた知恵です。
「あの日」の言葉が、現在の行動を生む。これは脚本構成でいう「過去に与えられた意味が、終盤の選択によって回収される」設計です。
第3期ED「言葉にできない」/坂本真綾
公式情報:「言葉にできない」は2022年5月25日発売。坂本真綾さん自身が作詞・作曲し、h-wonderさんが編曲を担当しました。
坂本真綾さんは、原作と脚本を読みながら制作し、かけがえのない人や場所への感謝、自分を励ます気持ちを込めたと説明しています。切なさを抱えつつも、前向きに歩ける曲を目指したことも公式コメントで明かされました。
筆者の考察:本と言葉を愛する主人公の物語で、あえて「言葉にできない」と題することが、このEDの核心です。
知識が豊富なマインにも、家族と別れる痛みを完全に説明できる言葉はありません。言葉は人を結びますが、感情のすべてを収められるわけではないからです。
第3期OPが過去の言葉を決断の力へ変える曲なら、EDは言葉からこぼれ落ちた感情を受け止める曲になっています。
2026年「領主の養女」の最新主題歌4曲は?
『本好きの下剋上 領主の養女』は、2026年4月4日から読売テレビ・日本テレビ系全国ネットの土曜夕方5時30分枠で、2クール連続放送を開始しました。第2クールは7月11日に始まり、OP・EDも新曲へ切り替わっています。
主題歌発表の主な流れは次のとおりです。
- 2026年1月19日:「Pages」の起用発表
- 2026年1月22日:「今も、ありがとう」の起用発表
- 2026年4月4日:第1クール放送開始、2曲を配信
- 2026年5月30日:「Wanna me」の起用発表
- 2026年6月19日:「Power of Love」の起用発表
- 2026年7月11日:第2クール放送開始
各発表日はアニメ公式サイトとアーティスト公式サイトで確認できます。
第1クールOP「Pages」/Little Glee Monster
公式情報:「Pages」は2026年4月4日にデジタル配信され、6月10日に「一輪」と組み合わせた両A面シングルとしてCD発売されました。アニメ盤にはTVサイズ音源とノンクレジットOP映像も収録されています。
Little Glee Monsterは、ローゼマインやエーレンフェストで生きる登場人物を思いながら、グループらしいハーモニーへ気持ちを込めたとコメントしています。
音楽・映像分析:複数人の声が重なるハーモニーは、ローゼマイン一人だけではなく、彼女と結ばれた家族、側仕え、職人、神殿の子どもたちの物語が並行して進む新章に適しています。
原作者の香月美夜さんは主題歌発表時、PV終盤でレッサーくんが楽曲の「飛べ」というタイミングに合わせて飛ぶ場面が好きだとコメントしました。音と言葉とキャラクターの動作を一致させることで、ページをめくった瞬間に物語が飛び出すような推進力が生まれています。
「Pages」は本を象徴する題名であると同時に、マインからローゼマインへ人生の新しいページを開く曲です。ただし、新しいページを開いても、それ以前の家族との記憶が消えるわけではありません。
第1クールED「今も、ありがとう」/生田絵梨花
公式情報:「今も、ありがとう」は2026年4月4日に先行配信され、4月22日発売のアルバム『I.K.T』に収録された後、5月6日にCDシングルとして発売されました。作詞は田辺望さんと海野水玉さん、作曲・編曲は田辺望さんです。
生田絵梨花さんは、母や家族、身近な大切な人への感謝を、普段は口にできない思いとともに歌ったと説明しています。公式の楽曲紹介では、アニメの世界観に合わせたケルティックなサウンドであることも明かされました。
音楽・映像分析:ケルティックな音色は、異世界らしい空気を保ちながら、壮大な魔法よりも家族の記憶へ視聴者を導きます。
放送前には、この曲のサビを使用した「家族愛編」の特別ムービーも公開されました。つまり制作側は、楽曲を単なるEDではなく、ローゼマインの胸に残る下町家族の感情を象徴する音楽として提示しています。
題名が「ありがとう」ではなく、「今も、ありがとう」である点も重要です。
名前が変わっても、家族として接することを禁じられても、感謝は過去形になりません。「Pages」が新章を開く音楽なら、このEDは前の章を忘れないための栞です。
第2クールOP「Power of Love」/西野カナ
公式情報:「Power of Love」は2026年6月19日に第2クールOPとして発表され、7月10日に配信されました。8月26日には、TVサイズとインストゥルメンタル版も収録する同名EPの発売が予定されています。
作詞はKana Nishino名義の西野カナさん、作曲はTakashi FukudaさんとMayu Wakisakaさんです。
西野カナさんは、大切な人を思う気持ちが力に変わる瞬間を描き、登場人物たちの強い思いへ寄り添うように歌ったとコメントしています。
音楽・映像分析:楽曲の初解禁には「ファンタジー編」の特別ムービーが使われました。強大な魔力や貴族社会での試練を描く映像と組み合わせることで、曲は第2クールを外向きに動かす力として位置付けられています。
ただし、この物語における愛は、優しく寄り添うだけの感情ではありません。
家族を守るために離れること。仲間の未来のために厳しい判断をすること。会えなくても信じ続けること。
ローゼマインの魔力は目に見える力ですが、その力を誰のために使うのかを決めるのは愛情です。「Power of Love」は、魔力の大きさではなく、その奥にある行動理由を照らすOPだと考えられます。
第2クールED「Wanna me」/adieu
公式情報:「Wanna me」はadieu名義で活動する上白石萌歌さんの楽曲です。柴田聡子さんが作詞・作曲を担当し、Yaffleさんが編曲を手がけました。
2026年7月11日にTV edit、7月22日にフルサイズが配信され、7月29日にシングルCDが発売されました。放送用の短い音源、フル音源、CDという順番で段階的に公開された楽曲です。
adieuは公式コメントで、物語に描かれる「信じること」の美しさを表現し、愛するものを信じることは自分自身を信じることでもあると感じたと説明しています。
音楽・映像分析:楽曲はミニマルなビートと反復する言葉を軸に構成され、派手に感情を説明するより、心の内側で同じ問いを繰り返すような質感を持っています。
ローゼマインは、貴族社会が求める役割を演じながら生きています。しかし、その内側には、本を愛し、家族を思い、自分で未来を選ぼうとするマインが残っています。
OP「Power of Love」が大切な人を信じて外へ踏み出す曲なら、ED「Wanna me」は自分自身を信じるために内側へ問いかける曲です。第2クールの2曲は、他者への信頼と自己への信頼を対にしているように感じられます。

歴代OP・EDに共通する物語上の役割とは?
ここからは公式設定ではなく、脚本構成とアニメ音楽の配置を踏まえた僕の考察です。
歴代主題歌を放送順に並べると、OPは主人公を次の段階へ進ませ、EDは前進によって残された感情を受け止めるという構造が見えてきます。
「真っ白」では、何もない世界へ物語を書き始めます。
「つむじかぜ」では、その行動が周囲の人々や社会を巻き込みます。
「あの日のことば」では、過去に受け取った言葉が現在の決断を支えます。
「Pages」ではローゼマインとして人生の新章を開き、「Power of Love」では大切な人への思いを具体的な行動の力へ変えていきます。
一方、EDは前進の裏側に残された感情へ焦点を合わせます。
「髪飾りの天使」は下町の家族と手仕事の温度を思わせ、「エフェメラをあつめて」は失われやすい日常を拾い集めます。
「言葉にできない」は別れを説明しきれない心を受け止め、「今も、ありがとう」は離れた家族への感謝を現在形で残します。
そして「Wanna me」は、貴族としての役割が大きくなるほど見失いやすくなる、自分自身の輪郭へ視線を戻します。
2026年の楽曲では、この役割分担が歌唱形態にも表れました。
第1クールOP「Pages」は複数人のハーモニーで、人々と協力しながら新しい世界を作るローゼマインを描きます。対するED「今も、ありがとう」は一人の声で、家族へ向けた個人的な感情を届けます。
第2クールOP「Power of Love」は大切な人への思いを前進する力へ変え、ED「Wanna me」は孤独の中で自分を信じ直す過程へ寄り添います。
つまり、OPとEDは単純に明るい曲と静かな曲を置いているのではありません。
OPでは社会の中で行動するローゼマインを描き、EDでは役割を脱いだ一人の少女の心を描いているのです。
シリーズが進むにつれて、主題歌の焦点も「本を手に入れる夢」から「人と共に生きる意志」へ広がりました。
初期のマインは、自分が本を読むために紙や印刷方法を求めていました。しかし、その知識は家族の収入を支え、職人の仕事を生み、孤児院の環境を変え、印刷業という社会的な事業へ発展します。
彼女が作ろうとしているものは、もはや一冊の本だけではありません。
知識を残し、人が学び、それぞれが未来を選べる世界です。
だから新章の主題歌には、「Pages」「ありがとう」「Love」「信じること」といった、人と人との結び付きを示す概念が並びました。
物語の規模が大きくなるほど、その中心にある少女の感情は、より静かに、より重要になっていくのです。
まとめ
『本好きの下剋上』のアニメ主題歌は、2026年8月時点でOP5曲、ED5曲の合計10曲です。
最新の『領主の養女』第2クールでは、西野カナさんの「Power of Love」がOP、adieuこと上白石萌歌さんの「Wanna me」がEDに使用されています。
2026年の主題歌は配信日とCD発売日が異なり、「Wanna me」にはTV editとフルサイズの公開日の違いもあります。購入・視聴する際は、音源の種類を確認しておきましょう。
歴代曲を順番に聴くと、OPがマインとローゼマインを新しい世界へ進ませ、EDが家族、記憶、別れ、自分らしさといった感情を回収してきたことが分かります。
主題歌の交代は、単なる音楽の変更ではありません。
マインからローゼマインへ続く人生のページを、音によって区切り、次の章へ送り出す物語装置なのです。
よくある質問
本好きの下剋上のアニメ主題歌は全部で何曲?
2026年8月時点で、OP5曲、ED5曲の合計10曲です。
第1期から第3期までに6曲、『領主の養女』第1・第2クールで4曲が使用されています。
本好きの下剋上第1期の主題歌は何?
第1期OPは諸星すみれさんの「真っ白」、EDは中島愛さんの「髪飾りの天使」です。
「真っ白」は2019年10月30日、「髪飾りの天使」は同年11月6日に発売されました。
領主の養女第2クールの主題歌は誰が歌っている?
第2クールOPは西野カナさんの「Power of Love」、EDはadieuさんの「Wanna me」です。
第2クールは2026年7月11日に放送を開始しました。
「Wanna me」のTV editとフル版はいつ配信された?
TV editは2026年7月11日、フルサイズは7月22日に配信されました。
CDシングルは7月29日に発売されています。
最終更新日:2026年8月2日
確認方針: 曲名、担当アーティスト、発売日、商品形態、公式コメントは、各曲の直後に記載したアニメ公式サイトおよびアーティスト公式サイトの発表を基準にしています。配信状況や発売予定は変更される可能性があるため、視聴・購入前に最新の公式情報を確認してください。
執筆:天城 蓮(アニメ文化アナリスト|脚本構成研究家|ファン共感マーケター)



