『葬送のフリーレン』PV映像まとめ|公開された予告編を振り返る

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夕暮れの草原を旅する三人と空に広がる音楽の光 葬送のフリーレン

※本記事はプロモーションを含みます

『葬送のフリーレン』の主題歌は、1期・2期を合わせてOP3曲、通常ED2曲、特別ED2曲の全7曲です。

YOASOBI、ヨルシカ、Mrs. GREEN APPLE、miletの歌とEvan Callの劇伴が、過去を知り直し、現在を歩き、記憶を未来へ渡す旅を描いています。なお、全7曲という集計にはBGM・サウンドトラックを含みません。

『葬送のフリーレン』主題歌は誰?1期・2期OP・ED一覧

『葬送のフリーレン』第1期のOPはYOASOBI「勇者」とヨルシカ「晴る」、通常EDはmilet「Anytime Anywhere」です。

初回2時間スペシャルではmilet「bliss」が特別EDとして流れ、第11話では同曲が挿入歌として再使用されました。第2期はMrs. GREEN APPLE「lulu.」がOP、milet「The Story of Us」が通常EDを担当し、最終第38話のみ「Trace」が特別EDとして採用されています。

放送区分 種別 曲名 アーティスト 公式上の担当範囲・使用場面 主なリリース情報
第1期第1クール OP 勇者 YOASOBI 第1クールOPテーマ 2023年9月29日配信、12月13日CD発売
第1期第2クール OP 晴る ヨルシカ 第17話からの第2クールOPテーマ 2024年1月5日配信
第1期 通常ED Anytime Anywhere milet 第1期EDテーマ 2023年9月29日配信、2024年1月31日EP発売
第1期 特別ED・挿入歌 bliss milet 初回2時間スペシャルの特別ED、第11話挿入歌 EP「Anytime Anywhere」などに収録
第2期 OP lulu. Mrs. GREEN APPLE 第2期OPテーマ 2026年1月12日配信
第2期 通常ED The Story of Us milet 第2期EDテーマ。第38話は別曲による特殊ED 2026年1月16日配信、3月4日CD発売
第2期最終話 特別ED Trace milet 第38話「美しい光景」の特別ED 2026年3月4日発売CD収録、配信中
第1期・第2期 BGM・劇伴 Original Soundtrack Evan Call アニメ本編全体 第1期盤70曲、第2期盤22曲

表の「担当範囲」は、公式に発表されたクールまたはシーズン単位のテーマ曲区分です。すべての対象話で、必ず通常のOP・ED映像が流れたという意味ではありません。

初回スペシャルや最終話のように、本編尺や余韻を優先して通常とは異なる構成になる回があります。そのため、「テーマとしての担当期間」と「各話で実際に映像付きで流れたか」は分けて考えるのが正確です。

第1期は2023年9月29日から2024年3月22日まで全28話を放送。初回は日本テレビ系「金曜ロードショー」で、第1話から第4話に相当する「初回2時間スペシャル~旅立ちの章~」として届けられました。

第2期は2026年1月16日から3月27日まで、日本テレビ系全国30局ネットの「FRIDAY ANIME NIGHT」で全10話を放送。話数は第1期から引き継がれ、第29話から第38話までとなっています。

ここで重要なのは、曲が放送枠を飾る装飾ではなく、物語の時間を整理する役割を与えられている点です。

OPは旅が向かう方向を示し、EDは各話に残った感情を受け止め、特別EDは物語の大きな節目を刻む。主題歌の配置そのものが、『葬送のフリーレン』の脚本構造に組み込まれています。


第1期OP・EDは何?「勇者」「晴る」「Anytime Anywhere」「bliss」

第1期では、前半のOPテーマにYOASOBI「勇者」、後半にヨルシカ「晴る」が採用されました。

EDテーマは全体を通してmilet「Anytime Anywhere」が軸となり、初回スペシャルと第11話ではEvan Call作曲の「bliss」が特別な余韻を生み出しています。

YOASOBI「勇者」|第1クールOPテーマ

「勇者」はYOASOBIが歌い、Ayaseが作詞・作曲・編曲、ikuraが歌唱を担当した第1クールOPテーマです。2023年9月29日に配信され、同年12月13日にCDが発売されました。

制作の土台になった小説『奏送』は、木曾次郎が執筆し、原作者の山田鐘人が監修しています。アニメ公式サイトでは制作用書き下ろし小説として全文が公開され、YOASOBIのCDにも収録されました。

公式MUSICページに掲載されたYOASOBIのコメントでは、作品に漂う寂しさと、旅を続けるなかでフリーレンが未知の感情へ気づく心の動きを、楽曲に込めることへこだわったと説明されています。

曲名の「勇者」が指す中心人物はヒンメルです。しかし、物語は魔王討伐の旅そのものではなく、その旅が終わった後から始まります。

ヒンメルは序盤で亡くなりますが、退場した過去の人物にはなりません。残した言葉や行動が回想によって呼び戻され、その意味をフリーレンが現在になって理解していくからです。

僕は「勇者」を、英雄の功績を称える歌というより、理解するには遅すぎた相手を、記憶の中でもう一度知ろうとする歌だと捉えています。

OP映像でも、勇者一行と歩いた過去、フェルンやシュタルクと進む現在が短い断片として重ねられます。時間を順番に説明するのではなく、思い出がふいに浮かぶ感覚で配置することで、ヒンメルは死後も現在の旅を動かす存在になります。

同じ回想でも、見るたびに意味が変わる。その構造と、「小説を音楽にする」YOASOBIの制作方法が深くかみ合った主題歌です。

ヨルシカ「晴る」|第17話からの第2クールOPテーマ

「晴る」はヨルシカが担当した第2クールOPテーマです。作詞・作曲・編曲はn-buna、歌唱はsuisで、2024年1月5日に配信されました。

アニメ公式MUSICページに掲載されたn-bunaのコメントでは、曲が描くのは晴天そのものではなく、晴れていない状態から晴れを願う心だと説明されています。

さらに、雲が空から押し出されていく様子を、銀色の面を少しずつ削るスクラッチカードに重ねています。雲の向こうに太陽があると信じて削り続けるイメージです。

この発想は、フリーレンの変化によく似ています。

ヒンメルの葬儀で涙を流したからといって、フリーレンが一瞬で人間を理解できたわけではありません。フェルンやシュタルクと食卓を囲み、誕生日を祝い、寄り道を重ねることで、長い時間に覆われていた感情が少しずつ姿を見せます。

第2クールでは一級魔法使い試験編が描かれ、カンネ、ラヴィーネ、ヴィアベル、ユーベル、デンケン、ゼーリエらが登場しました。

旅の仲間だけを見ていた視線が、異なる過去や価値観を持つ魔法使いたちへ広がっていく区間です。「勇者」が過去を振り返る曲なら、「晴る」は過去を抱えながら現在を歩き、まだ見えない光を願う曲だと考えられます。

※画像はAIによるイメージ

milet「Anytime Anywhere」|第1期EDテーマ

「Anytime Anywhere」はmiletが歌う第1期EDテーマです。2023年9月29日に配信され、同曲を表題としたEPが2024年1月31日に発売されました。

クレジットは作詞がmilet、作曲がmilet、野村陽一郎、中村泰輔、編曲がEvan Callです。Evan Callはこの曲の作曲者ではなく、編曲者として参加しています。

アニメ公式MUSICページのmiletによるコメントでは、遠く離れていても大切な人を心に感じたいこと、形のある約束がなくてもつながりを信じたいことが制作意図として語られています。

ヒンメルとフリーレンは、寿命の違いによって同じ十年を同じ重さでは受け取りませんでした。それでもヒンメルの死後、彼の言葉は生前よりも鮮明にフリーレンの選択へ影響を与えます。

旅の目的地が、死者の魂と対話できるとされる地《オレオール》である点も見逃せません。

「Anytime Anywhere」は別れを確定させる歌ではなく、姿が見えなくなった相手との関係を、別の形で結び直す歌として機能しています。

また、劇伴を担当するEvan Callが編曲に加わったことで、本編からEDへ移る際の音楽的な断絶が抑えられました。物語が終わって歌が始まるのではなく、画面に残った感情が旋律へ姿を変えて続いていくのです。

milet「bliss」|初回特別EDと第11話挿入歌

「bliss」はmiletが作詞・歌唱し、Evan Callが作曲・編曲した楽曲です。

2023年9月29日放送の初回2時間スペシャルで特別EDとして使われ、同年11月17日放送の第11話「北側諸国の冬」では挿入歌として再び流れました。

この使用歴は、アニメ公式サイトが2023年11月17日に公開した「金曜ロードショー初回スペシャルの特殊ED『bliss』特別映像を解禁!」でも確認できます。

初回スペシャルは、勇者一行の帰還、半世紀流星、ヒンメルの死、ハイターやフェルンとの出会いを一つの放送枠で描きました。「bliss」はその終着点で、ヒンメルからフェルンへ物語の光が渡されるような時間を包みます。

さらに第11話で再使用されたことで、この曲には新しい記憶が加わりました。

僕が注目したいのは、同じ楽曲が流れても、初回と第11話では聞こえ方が異なる点です。初回では大きな別れを包む曲だったものが、第11話では現在の旅の静けさや、仲間と冬を越える温度へ結び直されます。

これは単なる人気曲の再使用ではありません。現在を生きたことで過去の意味が変わるという、本作の回想構造を音楽でも体験させる演出です。


第2期OP・EDは何?「lulu.」「The Story of Us」「Trace」

第2期のOPテーマはMrs. GREEN APPLE「lulu.」、通常EDテーマはmilet「The Story of Us」です。

最終第38話「美しい光景」では通常EDに代わり、milet「Trace」を使用した特殊エンディングが放送されました。

Mrs. GREEN APPLE「lulu.」|第2期OPテーマ

「lulu.」はMrs. GREEN APPLEによる第2期の書き下ろしOPテーマです。

2026年1月12日に配信され、1月16日の第2期初回放送でOP映像が披露されました。作詞・作曲は大森元貴、編曲は兼松衆と大森元貴が担当しています。

アニメ公式サイトが2026年1月11日に公開した「第2期 新PV・OPテーマ解禁!」には、大森元貴のコメントも掲載されました。

そこで示された中心的なイメージは、命、宝物、思い出、意思が誰かから誰かへ受け継がれ、今日から明日へつながることです。また、故郷を胸に置いたまま前進する強さにも触れられています。

この「継承」は、第2期だけに突然現れたテーマではありません。

フランメからフリーレンへ魔法が伝わり、ハイターからフェルンへ生きる場所が渡され、アイゼンからシュタルクへ戦士としての技術と覚悟が託される。ヒンメルの行動も、本人の死後に多くの人の選択を変え続けています。

2026年1月16日公開の公式記事によれば、「lulu.」のノンクレジットOPは第2期監督の北川朋哉が絵コンテ・演出を担当しました。

曲が継承を描き、監督自身が映像の設計を担うことで、第2期の物語とOPの方向が強く結びついています。音楽と映像を別々に発注したタイアップではなく、シーズン全体の入口として設計されたことが分かります。

milet「The Story of Us」|第2期通常EDテーマ

「The Story of Us」はmiletが歌う第2期EDテーマです。2026年1月16日に配信され、同年3月4日にCDが発売されました。

作詞はmilet、作曲はmiletと野村陽一郎、編曲はEvan Callです。第1期の「Anytime Anywhere」に続き、本編の劇伴作曲者がEDの編曲を担当しました。

アニメ公式サイトが2025年11月20日に公開した「第2期新PV・EDテーマ解禁!」で、miletは進む一歩だけでなく、立ち止まるときや振り返る瞬間にも意味があるとの趣旨を説明しています。

さらに、聴く人を守る「お守り」のような曲にしたいという制作意図も示されました。

Evan Callは同じ公式記事で、希望、友情、共鳴のイメージを重ねながら、楽曲が『葬送のフリーレン』の色へ溶け込むように編曲したと説明しています。

第1期のEDが、離れた相手を自分の心に感じ続ける歌だったとすれば、第2期では主語が「私たち」へ広がります。

フリーレン、フェルン、シュタルクは、目的地が一致しただけの旅人ではなくなりました。歩く時間だけでなく、立ち止まり、衝突し、相手を待つ時間まで共有する共同体になっています。

ED映像にも、その変化が具体的に表れています。

2026年1月16日公開の公式記事によると、色鉛筆調のEDアニメーションは青梅美芽が担当。ヒンメルが日記を書いているような描写から始まり、フリーレンがさまざまな場所を訪れる姿へ移ります。

記録するヒンメルと、旅を続けるフリーレン。二人を直接再会させず、「書き残す者」と「受け取って歩く者」としてつないでいる点に、このED映像の繊細さがあります。

milet「Trace」|第38話の特別EDテーマ

「Trace」は、2026年3月27日放送の第2期最終第38話「美しい光景」でサプライズ使用された特別EDテーマです。

作詞はmilet、作曲はmiletと野村陽一郎、編曲は野村陽一郎が担当。「The Story of Us」のCDに収録され、2026年3月4日に発売・配信されました。

通常EDの「The Story of Us」と同じ作品に収録されていますが、編曲者は異なります。「The Story of Us」はEvan Call、「Trace」は野村陽一郎であり、クレジットを混同しないよう注意が必要です。

特別EDとしての使用は、アニメ公式サイトが2026年3月27日に公開したニュースで発表されました。4月7日にはノンクレジット版も公開され、三人の旅の日常、第2期で訪れた風景、さらに先へ歩き出す姿で映像が構成されています。

第38話では、ドワーフのゲーエンが長い歳月を費やして築いた橋と、ヒンメルとの過去が描かれました。

橋は離れた土地をつなぐだけでなく、自分が完成を見届けられなくても、未来の誰かへ道を残せる建造物です。そこへ「痕跡」を意味する「Trace」が重なることで、ヒンメルやゲーエンが世界へ残したものが輪郭を持ちます。

通常EDの「私たちの物語」から、最終話だけ「残された痕跡」へ視点を移す。僕はこの変更を、第2期を閉じるためではなく、次に歩く者へ物語を手渡すための選曲だと考えています。

※画像はAIによるイメージ

『葬送のフリーレン』BGM・サウンドトラックの収録曲数は?

第1期・第2期のBGMを担当したのは、作曲家のEvan Callです。

バークリー音楽大学でフィルムスコアリングを学び、2012年から日本を拠点に活動。映像の奥にある人物の感情を、弦楽器、木管、合唱などで静かに立ち上げる作曲家です。

第1期の「TVアニメ『葬送のフリーレン』Original Soundtrack」は、2024年4月17日に発売されました。

2枚組全70曲で、品番はTHCA-60290です。「Journey of a Lifetime ~ Frieren Main Theme」「Farewell, My Friend」「Time Flows Ever Onward」「Zoltraak」などが収録されています。

一方で、「Sleepy Frieren」「Pudding With Friends」「Fern’s Birthday」「Waltz for Stark and Fern」といった日常場面の曲も豊富です。

戦闘や別れだけでなく、寝坊、食事、誕生日、ダンスにまで固有の音を与える。だから視聴者の記憶には事件だけでなく、三人と一緒に暮らしたような時間が残ります。

第2期の「TVアニメ『葬送のフリーレン』Season2 Original Soundtrack」は、2026年4月15日に発売されました。

公式MUSIC商品ページによると、1枚組全22曲、品番はTHCA-60299、価格は税込3,080円です。商品情報の価格や仕様は変更される可能性があるため、購入時には最新表示をご確認ください。

収録曲には「The Journey Continues」「Ripples in a River of Time」「Hero of the South」「From One Hero to Another」「Divine Revolte」「The Golden Land」などがあります。

第1期の70曲に対して第2期盤は22曲ですが、単純に規模が縮小したとはいえません。

第1期で作られた音楽的な語彙を引き継ぎつつ、第2期で新たに描く人物、土地、脅威へ必要な曲を追加した構成だからです。既存の旋律が流れる場面では、視聴者の中に蓄積した第1期の記憶も同時に呼び戻されます。

僕はEvan Callの劇伴を、感情を命令しない音楽だと評価しています。

悲しい場面で音量を上げて涙を要求するのではなく、弦や木管を人物から少し離れた場所に置く。感情を決めつけない余白があるため、視聴者は自分自身の別れや記憶を重ねられます。

2024年8月21日にはパシフィコ横浜・国立大ホールで第1期のオーケストラコンサートが開催され、東京フィルハーモニー交響楽団が演奏。指揮は田尻真高、スペシャルゲストとしてEvan Callとmiletが出演しました。

2026年8月1日には同会場で「『葬送のフリーレン』フィルムコンサート2026」が昼夜2公演で開催され、指揮を栗田博文、演奏を東京フィルハーモニー交響楽団が担当しました。

映像から切り離しても、旋律だけで旅の場所や人物の表情が立ち上がる。それはBGMが背景装飾ではなく、視聴者の感情記憶を呼び戻す装置として機能している証しです。


主題歌の変遷は何を意味する?過去・現在・未来の三幕構成

ここからは、主題歌の公式コメント、使用場面、OP・ED映像を踏まえた僕自身の考察です。

『葬送のフリーレン』のOP3曲を順番に並べると、物語の視線が「過去」「現在」「未来」へ移動していることが分かります。

  • 「勇者」:失ってから、過去の相手を知り直す
  • 「晴る」:過去を抱え、新しい仲間と現在を歩く
  • 「lulu.」:受け継いだ記憶や意思を未来へ渡す

これはフリーレンの心理的な三幕構成として読むことができます。

第一幕では、ヒンメルを理解できなかったという心の空白が旅を始めさせます。第二幕では、フェルンやシュタルクとの日常を通して、人間の時間を経験として学びます。

第三幕に当たる第2期では、受け取ったものが自分の中にあるだけでなく、次の誰かへ伝わる「継承」として捉え直されました。

EDも同じ方向へ変化しています。

「bliss」は物語の始まりに置かれた大きな別れを包み、「Anytime Anywhere」は姿の見えない相手とのつながりを心に残します。「The Story of Us」は、その記憶を一人で抱える段階から、仲間と共有する物語へ進めました。

最後の「Trace」は、歩いてきた人物が世界に残した跡へ視点を移します。

ここで、OPとEDの役割は対照的です。OPがこれから始まる旅の進行方向を示すのに対し、EDはその日に得た感情を視聴者の内側へ沈めます。

そして特別EDは、通常のリズムでは受け止めきれない節目だけに現れる。初回の「bliss」と第2期最終話の「Trace」が強く記憶に残るのは、曲そのものに加え、例外的な配置が視聴者へ「ここは忘れてはいけない場面だ」と伝えるからです。

同じ旋律でも、物語を知った後には聞こえ方が変わります。

「bliss」は初回ではヒンメルとの別れを包み、第11話では新しい仲間と冬を越える温度を帯びました。第2期ED映像で日記を書くヒンメルを見た後では、「The Story of Us」も現在の三人だけでなく、記録を通して未来へ参加するヒンメルの物語に聞こえます。

一般的な回想は、現在の状況を説明するために置かれます。しかし本作では、現在を生きた結果として過去の意味が更新されます。

音楽もまた、再使用や映像との組み合わせによって意味を変えていく。長寿のエルフであるフリーレンの時間感覚を、言葉による説明ではなく、耳に蓄積する記憶として理解させているのです。

アニメ公式サイトは2026年3月27日、第3期「黄金郷編」を2027年10月から日本テレビ系で放送すると発表しました。

次のOPが過去・現在・未来の流れをどう発展させるのか。miletのEDとEvan Callの劇伴が築いた感情の連続性が、黄金郷の物語でどのような音へ変わるのかが今後の注目点です。


まとめ|『葬送のフリーレン』主題歌全7曲が旅の時間をつなぐ

『葬送のフリーレン』の主題歌は、OP3曲、通常ED2曲、特別ED2曲の全7曲です。

第1期はYOASOBI「勇者」、ヨルシカ「晴る」、milet「Anytime Anywhere」「bliss」。第2期はMrs. GREEN APPLE「lulu.」、milet「The Story of Us」「Trace」が採用されました。

BGMは両シーズンともEvan Callが担当し、第1期サウンドトラックには70曲、第2期盤には22曲が収録されています。

「勇者」で過去を知り、「晴る」で現在を歩き、「lulu.」で受け取ったものを未来へ渡す。EDと劇伴は、その旅からこぼれそうになる感情を静かに受け止めています。

主題歌を意識して見返すと、同じ場面にも新しい意味が生まれます。『葬送のフリーレン』は、耳に残った旋律から何度でも旅を始められるアニメなのです。


よくある質問

『葬送のフリーレン』第1期のOPはYOASOBIだけですか?

いいえ。第1クールのOPテーマはYOASOBI「勇者」、第17話から始まる第2クールのOPテーマはヨルシカ「晴る」です。

ただし、初回スペシャルなど各話の構成によって、通常のOP映像とは異なる演出になる場合があります。

初回2時間スペシャルの特別EDは何という曲ですか?

miletが歌う「bliss」です。作詞はmilet、作曲・編曲はEvan Callが担当しました。

初回スペシャルの特別EDとして使われた後、第11話「北側諸国の冬」では挿入歌として再使用されています。

『葬送のフリーレン』第2期最終話のEDは何ですか?

2026年3月27日放送の最終第38話「美しい光景」では、milet「Trace」が特別EDとして使用されました。

「Trace」は作詞milet、作曲milet・野村陽一郎、編曲野村陽一郎です。第2期の通常EDはmilet「The Story of Us」ですが、最終話では特殊構成へ切り替えられました。


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執筆:天城 蓮(アニメ文化アナリスト|脚本構成研究家|ファン共感マーケター)

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